気胸が痛くない?
当ブログは、自閉スペクトラム症の当事者である僕が、いつも見ている世界をできるだけ詳細に言葉にすることで、皆さんに他者の価値観を鑑賞していただく試みです。
この記事は、Amebaブログのリメイクです。
お医者さんから褒められると、なんとなく嬉しいよね。歯医者で歯磨きを褒められるとか、そういう経験あるんじゃないかな?
でも逆に 怒られた経験 はある?
向こうもプロだから、患者に対して嫌悪感があって怒っているわけじゃないだろうけど、憐れんだような目で見られると、自分が信じられなくなってきてしまうんだよね。
定量的にならない「感覚」
僕はよく、症状が軽く伝わってしまうことがあるんだ。「結構見える」なんて言ってしまうと、眼科での視力検査でがっつり視力が落ちていたとき驚かれてしまうし、40℃近い熱が出ても普通に遊んでいることもあった。
特に「痛み」を伝えるのがあんまり得意じゃなくてさ。
なんでこんな我慢してたの!
って、怒られてしまうことが多かったな。
そもそも、どんな痛みに対しても、僕自身がそんなに痛いと思っていないというのもあるし、痛くても顔や言葉に出さないことが多い。痛がってみせるのって必要なのかな?
痛みは主観的なものだから、定量的に示すのが極めて難しいよね。一応、0〜10で数値的にどれくらいの痛みか伝えるというようなやり方もあるんだけど、他者とその不快感を共有できるものではないから、医療を施すにあたりその危機感が正しく伝わらないということがあると思うの。何でもしっかり定義をして欲しい僕からすると、本当に伝え方が分からなくて困ってしまう。

ただ、僕がしてきた痛い経験は別に大したことないかもしれないし、なんでもだいたい10段階で、3くらいまでの痛みの尺度に思えてしまうんだよね。「死んではいないからもっと痛いこともこの世にはあるんだろう」と感じるんだ。
何だか怖い感覚…。今までどんな痛みを経験したことあるの?
うーん、骨折や脱臼とかは何回かしたことあるけど、それよりは全治6ヶ月かかった、ふとももの火傷の方が痛かったかな。あとは、病気系なら心臓の痛みとか、胃腸炎とか…。でも、死んでないからな…。強いて言うなら、火傷は頻繁に包帯を剥がして薬を塗らないといけなくて、それがあまりに滲みて痛いって、毎回泣いていたけれど、当時は幼稚園生だったからね。注射だって泣くでしょ。
物心ついてからは「耐えられない」と感じたことはないし、男で出産も経験できないから、みんながどれくらいの痛みを感じているのか比べられない。別に確証はないから、僕は少しだけ痛みに強いのかもしれないものの、こんな感覚もおかしいことはないだろうと思っていたんだけど…。
去年、気胸になって家族もお医者さんも驚かせたことがあって、もしかしたら僕は、あまりに痛みに鈍感なんじゃないかと感じさせられたんだ。
気胸の思い出
気胸って、簡単に言えば肺に穴が空いて萎んでしまうことで、呼吸ができなくなる病気なんだけど、穴が空いたときはかなり痛いらしい!
「らしい」ってクリハロくんもなったんじゃないの?
確かに気胸になった瞬間(と思われる瞬間)は少し痛かったんだけど、僕としては別に大丈夫な気もしちゃったんだ。病院に行くまで、その間ずーっと呼吸がしづらかったんだけど、そんなに気にならなくて。二週間以上放置してしまって、いつの間にか高度(III度)の気胸になっていたんだよね。

放置している間もずっと呼吸がしづらかったりしたんだけど「まあ大丈夫か」と思い続けた結果、ある日、片肺が完全に潰れてしまって、酸素濃度も90%以下まで下がり、朦朧とした意識のまま救急車で運ばれることになってしまったよ。
すごい大事になってしまったじゃん!生きててよかったね。
ここまでくると、なんで早く来なかったんだと言われるのも納得するよね。
気胸の治療って、太い管(ドレーン)を胸に刺して、空気を抜くみたいな物理的な治療法しかなくて、それも結構痛いらしいんだけど、僕はドレーンを刺したまま色々と病院の中を動き回ったり、あまり薬が好きじゃなくて痛み止めを飲まなかったり、なかなかおかしい行動をとっていたらしい。
こんな痛みに鈍感なら、放置してしまうのも頷ける感じがするよね。でも、気胸の治療は結構面倒くさかったし…。再発もしやすいらしいから、今度はちゃんと気付けるようにしたいんだ。できるだけ「痛い」って思うようにしよう…。








