葬明

葬明

記憶:判断の糧となる
魅力:やがて宿るもの

浄く 永く
崩れない場処に居ると意い違う
遥く驕く 蒼く耀く
星明かりも視えなくなった日々は
孤独に沈む

衷で受け取る前に
辞が結ばれて了う
形式に嵌め込んで蔵えば
景色は溶けて逝って終う
ただ「美しい」って
思いたかっただけなのに

あなたの笑顔が痼り附いている
絵の具の匂いが痍を開いていく

追憶 冽たく
泪を溜めるだけの眼が
盲く灯る愛を憶えている

命は紅付く前に
水浸しで薄まってしまう
それすら「美しい」って
惟えたなら素晴らしい

誮しく描きたい
世界を 哀れを
謇しく唄いたい
怒りを 穢れを
狂おしく逞しく生きたい

烙き付けた図像は
どうか恒久に褪せないで欲しい
彩に満ちた生と水遊びしながら憩う
言葉で剪り取る前の
滲んだ気色が愛おしい
死に切れない心を照らす音を
まだ「美しい」って
念い込んでいられるように