「新・和風月名」の提案

新・和風月名

 当ブログは、自閉スペクトラム症の当事者である僕が、いつも見ている世界をできるだけ詳細に言葉にすることで、皆さんに他者の価値観を鑑賞していただく試みです。

クリハロ

どうも クリハロ です。

今回もご覧いただき、ありがとうございます。

各種SNS(Twitter YouTube)もよろしくお願いします。


この記事は、Amebaブログのリメイクです。

 少しずつ長月も涼しくなってきたね。
 今回は和風月名についての話をしよう。

睦月、如月、弥生、卯月、
皐月、水無月、文月、葉月、
長月、神無月、霜月、師走

 って、みんな覚えているかな?

俳句だとかで使うと情緒が出るよね。

 和風月名を使うことで、趣きが醸し出されるのは確かなんだけど、旧暦を参考にして決められたものだから、現代の感覚には適さない名称になっている気がする。
 例えば8月の「葉月」は「葉が落ち始める月」という由来を持つとされているけれど、陽が燦々と射している8月の描写には合わないよね。

 それから、文字数も同じでないし、◯月で統一されていないのも、どうも気に食わない。なぜ三文字なんだろうと由来を調べてみると、水無月は「水が無い月」という意味ではなくて、「水の月(無は「の」を意味する)」を意味して、田に水を引く時期であることを示した名称であるとする説があった。

なら「水月」でいいだろ…

 弥生は「木草弥生月:木や草がますます生い茂る月」を縮めたものだそうで「ますます」と「生える」より、草とかの方が意味的に大切だろうと思えてならない。

 とりあえず表記だけを考慮して、ちょっと手直しすると…

睦月、如月、芽月、卯月、
皐月、水月、文月、葉月、
長月、神月、霜月、忙月

 みたいな感じにできるかな?

また勝手に伝統的なものを変更してる!

 暦自体を変更しようと考えたこともあったし、今回は言葉を考えるだけのことだから、大した提案じゃないけどね。和風月名の一貫性のなさを観察していると、現代にも適合して、規則も理に適っている新・和風月名を考えてみたくなった。
 僕のポリシーとして、何かを変更する場合、今あるものをちょっと手直しするのではなく、抜本的な変更によって体系的に整理された状態に直すのが好きなんだ。

 グレゴリオ暦やQWERTY配列はちょこちょこ直したせいで、意味不明なデファクトスタンダードが生まれてしまった悪い例だね。こういう状態に至らないように、ちゃんとゼロから考えてみよう!

新・和風月名

 生活において、月名は数字で管理する方が優れている。英語のように日付を表すだけのことが記号と数字のみで完了しないのは、日数を計算する上でも、表記の上でも非常に扱いづらい。
 だから、これから考えるいくつかの「新・和風月名」は、情趣に全振りしたものであってよいね。俳句などで使うことを念頭に置いて、その月の季節を解釈する上で新しい視点を与えられるように設計しよう。

冠位十二階を使った月名

 十二個のものを規則的に分けるためには…と考えると、素朴な発想として、もともと十二個あるものを月名に充てる方法が思いつく。十二個あるものといえば、十二支黄道十二星座などが真っ先に思いつくね。

十二支は、昔の中国で月名に使われていたし、十二星座も暦を十二等分するのに使われているから、確かに上手くいくね。

 ただ、これはもう既に行われているから面白みがない!
 「子月、丑月、寅月…」とかやって、何が面白いんだ?

 そこで、ちょっと変わった十二個のものとして「冠位十二階」が思いついた。和風なものを考える上で、日本最古の冠位制度を引くのは洒落ている気もする。
 「大徳・小徳・大仁・小仁・大礼・小礼・大信・小信・大義・小義・大智・小智」となっているけれど、大小で分けるのは面白みに欠けるから「徳仁礼信義智」それぞれの色を用いて、一月から順番に次のように表そう。

1月:徳月──2月:紫月
3月:仁月──4月:青月
5月:礼月──6月:赤月 
7月:信月──8月:黄月
9月:義月──10月:白月
11月:智月──12月:黒月

 奇数月はかなり抽象的な漢字が多いから、月に対するイメージを人それぞれ抱けそうだよね。偶数月は「青春」「朱夏」「白秋」「玄冬」なんて言葉の通り、色がちょうどそのあたりに来ているおかげで、元来の感覚に符合している気もするんだ。
 たまたまの割に上手くいったけれど、もう少し自然を生かした命名もしたいね。

花札を使った月名

 和風月名を使ったカードゲームとして、花札がある。花札の絵柄は、かなり日本の伝統に即して色々な意味合いが込められているものだから、これをそのまま使ってよいかもしれない。
 ただし、菖蒲・牡丹・紅葉だけが、漢字二文字なのが問題だね。菖蒲は菖、紅葉は椛と書き換えてもよいけれど、牡丹はどうしようもない。そこで、牡丹を意味する漢字は創作することにして、次のように表そう。

1月:松月・鶴月
2月:梅月・鶯月
3月:桜月・幕月
4月:藤月・鵑月
5月:菖月・橋月
6月:𤘪月・蝶月
7月:萩月・猪月
8月:芒月・雁月
9月:菊月・盃月
10月:椛月・鹿月
11月:柳月・雨月
12月:桐月・凰月

何がなんでも漢字二字で表してやる!っていう気合いを感じるね。

 多少の無理はしたけれど、植物などの自然物を用いた月名としては、理想的な気がするね。さすが任天堂!
 ただ、既存のものを使うことは公平だけれど、せっかくならもう少し個人的な感覚で詩情を働かせた命名もしてみたいな。

色を使った月名

 冠位十二階の月名のときに、色を登場させる案を出したね。月に色を感じられるって素敵だな。
 そこで、色だけを使う月名もよいかもしれないと考えた。暦は循環するものだから、色相環という循環するものをメタファーにするのは、的を射ているよね。「四季」と「色(シキ)」を掛けちゃったりして…ガハハ

● 1月:紺月(こんづき)
● 2月:藍月(あいづき)
● 3月:縹月(はなだづき)
● 4月:空月(そらつき)
● 5月:葱月(きづき)
● 6月:苗月(なえづき)
● 7月:鶸月(ひわつき)
● 8月:金月(こがねづき)
● 9月:橙月(とうづき)
● 10月:紅月(べにつき)
● 11月:藤月(ふじつき)
● 12月:紫月(しづき)

 なんとなく月のイメージに適合している気もするし、隣り合う月が似た色になりつつキレイに一周りさせられたね。

時刻を使った月名

 循環するものとして思いつくのは、時計もある。先に引用した「青春」「朱夏」「白秋」「玄冬」は人生を四季に喩えたものだけど、長いものを短いもので置き換えるとイメージが湧きやすい。そこで月名を時刻に関する表現で表してみよう。

1月:眠月(みんげつ)
2月:黎月(れいげつ)
3月:暁月(ぎょうげつ)
4月:曙月(しょげつ)
5月:朝月(ちょうげつ)
6月:閑月(かんげつ)
7月:昼月(ちゅうげつ)
8月:穏月(おんげつ)
9月:夕月(ゆうげつ)
10月:宵月(しょうげつ)
11月:晩月(ばんげつ)
12月:夜月(やげつ)

 これもなかなか味わいがあるね。昼に関する漢字があまり思いつかなくて、感覚的なものにしたけれど、昼下がりの8月を穏やかに過ごすことは、豊かなを心を持つのに大切な気がするよ。

色や時間といった直接的に季節と関係することはないモチーフを使うことで月に関する見え方が広がった気がするね。

 「新・和風月名」いくつか考えてみたけれど、お気に入りはあったかな?

 自分なりに月に思いを馳せて作り出すのも面白い。好きな月名を大切に詠み入れることで、少しずつ意味を深めていけるかもしれないね。伝統や言葉も初めに作り出した人がいる。みんな、その一員になってもいいんだよ。


最後までご覧いただき、ありがとうございました!

感想などはTwitterで受け付けております。#クリブロ